一眼レフカメラを持って13年。今までセンサーなんて気にもとめていませんでした。最近撮るすべての写真で、画面左下に複数のゴミが写っているのがすごく気になっていました。
何とかキレイにしたいと思っても、近くにセンターが無いので郵送するしかないのですが、それはそれで数日掛かって、センサークリーニングに出すのが億劫になってしまうんですよね。
そこで、自分で何とかできないかな?と調べていたところ、すごいアイテムを見つけたので自分で一眼レフカメラのセンサークリーニングをしてみることにしました。
センサークリーニングなんて怖くてしたこと無い!けど、ゴミが気になるし・・・
と思っている方に、とても参考になると思います。
目次
RangersのAPS-Cセンサースワブ+15mlクリーナーセット 購入
センサーをキレイにするために購入したクリーナーセットは、下記の商品です。
Amazonで1600円程で売っていました。
この商品は、クリーナーが12本と、15mlのクレンジング・ソリューションという植物性ベースのアルコールを含まない洗浄液が付いてきます。
クリーニングスワブ(下の画像でいうところの青い棒のついたセンサーを拭く為の道具)も考えられていて、糸くずが出ない除菌ファブリックヘッド。と言われるものになっています。
拭きながら糸くずが出てしまっては本末転倒ですしね。
センサーがどのくらい汚れているのか確認する方法
絞り優先にして、絞り値をF11くらいにします。
天気が良い時には、空などを撮っても分かりやすく確認できますが、真っ白な壁や髪を撮ってもある程度容易にセンサーの汚れを確認することができます。
かなりのゴミが気になります。細かい部分を気にすればかなり見えるのですが、大きく濃いゴミは下記のような部分です。
このゴミを何とかしたい!!
RAWで撮影&Lightroomで現像するとゴミを確認しやすくなるよ!
Lightroomで現像画面を表示し、下の画像のようにスポット修正を選択します。
画面下の方にある、「スポット可視化」を選択し、右にあるつまみを「一番右」へ移動させます。
すると、目視できなかった細かいゴミまでウジャウジャ出てきます。こんなにゴミがあったなんて驚き!
書き出した画像がこちら、かなり汚れているのがわかります。
センサーの掃除(クリーニング)をするよ!
次に、センサー掃除のクリーニング方法です。一眼レフカメラ(Nikonの場合)は、設定から「クリーニングミラーアップ」を選択します。
画面が変わって、クリーニングミラーアップという画面に切り替わるので「開始」を選択します。
シャッターボタンを押すと、ミラーが上がります。ミラーが上がったらセンサーが見えるので傷を付けないように慎重に扱いましょう。
掃除が終わったら電源スイッチをOFFにすることでミラーが下がり元に戻ります。
ブロアーでセンサーを掃除してみる
クリーニングスワブを使う前に、ブロアーでどのくらいキレイになるのか試したかったので、ブロアーしてみました。
かなり強めの空気を送りたかったのでゆっくり握るというよりも、ブロアーを一瞬で握りつぶす感覚。この方法で約20回程空気を送りました。
このブロアーのみのクリーニング(掃除)でどのくらいゴミが除去できているのか。結果は下の通りです。
細かいゴミがめちゃくちゃ増えた!
いろんなブログを見ると、センサーにブロアーを吹き付けている人がいましたが、個人的にはセンサーにブロアーはやってはいけない!と思いました。
※重複してしまいますが、分かりやすくクリーニング前とブロアー後の画像を並べておきます。
個人的には、ブロアーで細かく軽いゴミなら飛ぶのかと思っていました。でも逆で細かいゴミがものすごく付いてしまいました・・・センサーにはもう絶対ブロアーしない。
クリーニングスワブで掃除(クリーニング)するよ
ということで、本題のクリーニングスワブで掃除(クリーニング)をします。
センサーを掃除する棒を1つ開け、クリーニング液2~3滴をクリーニングスワブの先端に垂らします。
僕はもうひとつのクリーニングスワブも開封しておき、乾拭きが直ぐにできるように準備しておきました。1回のクリーニングで2本を使うという感じで良いと思います。
クリーニング液で濡らしたクリーニングスワブから使います。
僕が使っている一眼レフカメラはNikonD7200というものなので、センサーサイズがAPS-Cというサイズになります。クリーニングスワブもAPS-C用のものを購入したので、サイズもピッタリ!
左から右へ、クリーニングスワブを反対の面にして右から左へ。往復1回という作業。もっと多く拭き取りたくなりますが、そこは我慢。
クリーニング液を付けすぎなのか、そういうものなのか判断できませんが、クリーニング液が残っているのが目に見えたので、クリーニング液を付けていないもうひとつのクリーニングスワブを使って同じく1往復して、液を拭き取りました。
クリーニングスワブを使った結果、センサーの汚れがメチャメチャ落ちました。ここまでキレイになると感動です!
それでもまだゴミが残っていて、大きい3つのゴミが気になったので、後から新しいスワブを使い同じ作業をして、キレイに取りました♪
今回クリーニングに使用したアイテム
今回はD7200がAPS-CなのでAPS-C用のクリーニングスワブを使用しましたが、フルサイズのカメラを使用しているなら、クリーニングスワブもフルサイズ用のものを購入する必要があります。
なんでセンサーが汚れるの?ゴミが入るの?
センサーに埃が入りやすい環境というのがいくつかあります。
1.埃っぽいところでのレンズ交換
レンズ交換時は一番注意しないといけません。例えば子供の運動会にレンズ交換なんてしたら間違いなくゴミが入ります。センサーのみならずレンズにも入ってしまう確率が高いです。
2.風の強い場所でのレンズ交換
埃っぽくない場所だとしても、風が吹いているところでのレンズ交換は目に見えないゴミが多くあります。花粉の時期なんかは花粉がゴミとして付着してしまうかもしれません。
3.レンズを外したらボティキャップを!
レンズを外した時には、レンズカバーをするのと同じようにボディにもキャップをしましょう。センサー口が空いた時間をなるべく短くすればその分ゴミは入りにくくなります。
4.保管に注意
自宅で一眼レフカメラを保管する際には、防湿庫というものを使用し、カメラを保管するのが理想的です。防湿庫という名前だけ見ると、湿度からカメラを守りカビを防ぐ為のみ。と思いがちですが、埃対策としても十分な効果を発揮します。
部屋の片隅にカメラを放置。なんてことをしているようでしたら、ダンボール箱でもいいので入れて保管する様にしましょう。部屋には目に見えない埃がかなり存在します。いつのまにかテレビの裏には埃が沢山。なんて経験もあるかと思います。その埃がカメラに入ったら。と思うとゾッとしますね。故障の原因にもなりかねません。
ちなみに僕が使っている防湿庫はこちら
まとめ
一眼レフのセンサークリーニングで今回勉強になったのは、センサーにブロアーは当てるな!ということです。ゴミが増えるなんてことは想像していなかったのでショックでした。
それと、自分でも手軽に簡単にセンサークリーニングが出来る!という事がわかったので、定期的に掃除したいと思います。
ペンタックス時代から売られている製品なので通称ペンタ棒と言われているようなのですが、O-ICK1というペタペタゴミをくっ付けてクリーニングするアイテムがリコーイメージングから販売されています。ですが、クリーニングスワブは12本なのに対し、ペンタ棒は1本。しかも値段が高い。ということで、今回はクリーニングスワブを使いました。
調べてみると、ペンタ棒で失敗している人がチラホラいるそうです。コツが必要なのか・・・どうなんでしょう。いずれ検証したいと思います。